11月も半ばとなり、地域によっては雪が降っていたり、雪は降らなくとも風がどんどんと冷たくなって、各々の冬を迎えているかと思います。

寒くなると風邪をひくことも増え、ハーブで何とかならないかな…と思い当店に足を運んでくださる方も多く見られます。
そこで、今回は風邪とエキナセアについてのお話です。

 

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【 エキナセア…てどんなハーブ? 】

エキナセアとはパープルコーンフラワーとも呼ばれるキク科のハーブです。
花が散った後はまるでハリネズミのようになるため「針のような」という意味のギリシャ語からEchinaceaという名前が付きました。
エキナセアには多糖類や配糖体が多く含まれていて、北アメリカのインディアンや開拓者たちにとても有能なハーブとして使われてきた歴史があります。

さて、このエキナセアにどんな働きがあるのでしょう。
エキナセアにはエキナシンという特有の糖類を持つので、白血球の生産を増やしてくれたり浄血作用に優れ、免疫を高める働きをしてくれます。またエキナセアの多糖類は、身体に侵入したウイルスがいち早く消えていくための情報発信をするため、感染症などにとても有効で抗ウイルス作用があると言われます。その他にはポリフェノールを含むため抗酸化の働きが老化を防ぎ、ニキビやアレルギーなどに抗炎症作用として働いてくれます。

 

【 なぜ免疫に良いといわれるのかな…? 】

免疫…とは、何が自分かそうでないかを見分ける力のことを免疫と言います。
見分ける力が衰えてしまうとどうなるでしょうか。
自分をウイルスだと思ってしまったり、ウイルスを自分だと思って無防備になったり、そんなチグハグな行動をとってしまいますよね。

見分けているのはインターフェロンと呼ばれているたんぱく質になります。このインターフェロンは侵入したウイルスがどんな性質のものかを調べて細胞に教えてくれるのです。情報を受け取った細胞はウイルスに有効な仲間(白血球や酵素など)を呼び、仲間に対処してもらいます。
インターフェロンは体の中で作られるものですが、常に順調にインターフェロンが産み出されるようにお手伝いをするのがエキナセアの多糖類というわけです。
エキナセアは直接ウイルスに働きかけているのではなく、私たち自身の機能を上げるお手伝いをしているわけです。ここがエキナセアが免疫に良いとされる理由です。

 

【 見極める力を上げるためには、ゆったりと過ごす時間が大切 】

エキナセアは免疫力には有効な働きをしてくれますが、飲めば免疫力がすべて自動的に上がるというわけではありません。
私たちには常に心身の調和を保とうとする恒常性という機能を備えています。
この恒常性は、自分の意識の在り様と深くリンクしているもので、自分がどれだけ豊かな心で過ごしているかに応じて恒常性の値が変わってきます。

なので、一日の中でゆったりと過ごしてリラックスする時間を持つことが大切。空を見たり、自然を観じたり、おおらかな気持ちを持てるための時間を持つことで恒常性の値も上がり免疫力もより上がります。

ハーブは私たち自身の「生きる」というところのお手伝い。

ハーブにすべて寄りかかるのではなく、力を合わせて、協力し合って、というところに大きな影響を与えてくれるのです。

 

【 エキナセアシロップの作り方 】

材料 エキナセア 20g  お水500cc

①お鍋にお湯を沸かしエキナセアを入れ蓋をして中火で煮出します。
②水分量が約半分になったらエキナセアを取り出し黒糖かきび糖を大さじ2~3杯入れます。
③よく混ぜて溶かしたら火を止めて出来上がり。
④煮沸消毒をした瓶容器に移し冷蔵庫で保存します。
⑤風邪の場合、毎日2~3回スプーン1杯の量を飲みます。

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お湯で薄めたり、牛乳に入れたり、紅茶に入れてお楽しみいただいてもよいかと思います。

 

ハーブのことなら福岡県古賀市のハーブの専門店ファルムへ

お気軽にお立ち寄りください。